【ネズブロ】

禁煙して6年ぐらい経つだろうか。

それまでは、1日40本〜50本ぐらい吸うヘビースモーカーだった。

みんなからよくやめれたねぇ。どうやったの？と聞かれる。

しかし特別なことをしたわけじゃない。

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一番最初に禁煙したのは、入社して2年目。このときは半年成功した。

忘年会のときにあまりにもおいしそうに吸っている人を見て誘惑に負けた。

しかしやれば半年できるという中途半端な自信が、その後の禁煙の妨げになった。

やれば出来るから、今日は吸おう。今は吸おう。明日から、明日から。

2日で一箱が、1日一箱になり、どんどん本数が増えていった。

なんども禁煙をしようと思ったが、3時間も我慢することが出来ない。

そして6年前の成人病検診。胸部レントゲンでうすい影があるかもしれないと言われた。

はっきり言ってこの一言がきっかけかな。

地元のかかりつけの医者で再度レントゲンを撮ってもらったところ、異常はなかった。

「まったくきれいな肺ですよ」

ふぅぅ、よかったぁ。　しかしこれぞ神のお告げ。悪くなる前に禁煙すべきだと教えてくれている。

そう思って、「よし今からやめよう。でも吸いたくなったら吸ってもいいことにしよう。」

と丁度1カートン買ったばかりだったので、一箱開封し、すぐにでも吸える状態でＹシャツの胸のポケットにしまった。

家の中もすぐに吸えるように、3箇所ぐらいにたばこを置いた。

逆に買ってあった禁煙パイポはそのまま捨てた。吸うという擬似行為が未練になるから。

吸うときは本物を吸うさ。と胸のタバコに手を当てる。

前回は禁欲、禁欲で、夢にまで出て我慢が出来なくなったが、今回は精神的に楽だったと思う。

最初の1週間は、カバンにも胸にもつねにタバコとライターを持ち歩いていたし、目にふれるところに常にたばこがあった。

半日も出来ないと思い込んでいた自分が、1日出来たことにとても驚き、これならもっと記録を更新してやると自分の中でなにかを発見したような気持ちになったことがよかったかもしれない。

今では、「何故やめれたの？」と聞かれたときには、「意思が強いから。」と答える。

今まではなんて意志がよわいんだろう。弱いから禁煙できない。禁煙できないのは意思が弱いせいだ。

と自分をごまかしてきた。

実は、自分は意思が強かったのだ。

尿酸値が高くて、通風の発作がいつ起きてもおかしくないと言われたとき、発作が起きる前に数値をさげてやる、ビールをやめてやる、と思った。

あれほど好きだったビールも1年間1滴も飲まなかった。上司にどれだけささやかれても、一口も飲まなかった。

自分に自信がつけば出来るんだ！

私にとっては、仕事だって、英会話だって、たぶん同じ。

自分にはやり遂げる力があると信じることがまず大切だと思う！

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